【劇場版 幼女戦記】感想&ネタバレ解説:劇場で銃撃戦?!原作勢が語り尽くす!
どうも名も無きオタクです。
今回は
『劇場版幼女戦記 大ヒット御礼 凱旋舞台挨拶2/16(土)』
に参加してきたので映画のネタバレ感想をまとめました
舞台挨拶では私の愛してやまない碧ちゃんを生で見ることができてとても幸せでした…!!!!!!可愛すぎて尊死しそうになりました笑
作品紹介
今作は2017年に放送されたテレビアニメ『幼女戦記』の続編にあたる完全新作アニメとなっています。カルロ・ゼンによる戦記ファンタジーを原作に、テレビアニメ版の上村泰監督が引き続き描いた作品となっています。
※以下ネタバレ注意!ネタバレがOKな方のみ閲覧をお願いします!
あらすじと解説
プロローグ
統一歴1967年、ワールド・トゥデイズ・ニュース (World Today's News)所属のアンドリュー記者がターニャのエレニウム95式を発明したアーデルハイト・フォン・シューゲル技師に教会でインタビューしているシーンから始まります。あの戦争はなぜ始まったのか。その問いに対しシューゲル技師はこう答えます。
『感情があの戦争を始めたのだ』と。
解説になりますがこのアンドリュー記者、アニメでは未登場でしたが原作ではちょくちょく出てきます。アニメで登場したライン戦線やこれからの戦場となる東部戦線(連邦との戦線)に従軍記者として参加しており、戦後も大戦について調べ続けています。映画冒頭のシーンはその取材中の一コマですね。ちなみに映画で登場したドレイク中佐とは東部戦線で知り合います。戦後の交友もあるそうです。
南方大陸戦
場面変わってお馴染みの第203航空魔道大隊が砂漠の上空で作戦に参加しているシーンになります。アニメで逃げられてしまった共和国軍残党(自由共和国軍)との戦線です。
敵の欺瞞情報に騙された帝国軍、ターニャはその状況をひっくり返すべく敵司令部を潰す事を決断します。アニメでもありましたね。第203航空魔道大隊の十八番、斬首戦術です。
作戦は見事成功。敵司令部を完全に沈黙させました。ビアント中佐が
『閣下、御免!』
と言ってド・ルーゴ将軍を塹壕に蹴り飛ばすシーンが印象的でしたね。ビアント中佐マジかっけえ…!
このシーンはKADOKAWAanime公式チャンネルで公開されています。
連邦首都襲撃戦
南方大陸から帰還した第203航空魔道大隊。発着場で待ち受けていたのはレルゲン大佐と他中佐2人。片方はターニャの軍大学の同期であるウーガ中佐でした。(ウーガ中佐は参謀本部で補給系の担当をしています。)
ターニャに労いの言葉をかけるレルゲン大佐に対しターニャも上機嫌で返します。
しかし、レルゲン大佐が実務的な話を始めた所でターニャは不穏な空気を感じ取ります。が、時既に遅し。ターニャと大隊員は問答無用で輸送機に詰め込まれ新たな作戦を言い渡されます。それは連邦側に不審な動きがあるため演習のミスを装い連邦へ国境侵犯して集積地点を監視するといった内容でした。
現実を直視できないターニャ。
お決まりの一言を放ちます。
『どうしてこうなった~?!』
我らがデグさん、意外にも抜けているところがあるんですよね…可愛らしい笑。
大隊で監視する集積地点には案の定大量の物資と兵器が。中には列車砲までありました。連邦軍は列車砲を帝国に向け発射。同時に帝国は連邦から宣戦布告を受けます。帝国軍全部隊には即時応戦命令が出されました。ターニャら第203航空魔道大隊は監視していた集積地点を焼き、首都への進行を決断します。
資本主義者のターニャは社会主義国の連邦に対し最大限の嫌がらせ行為を思い付きます。それは社会主義国に必ずある銅像の破壊。更には赤の広場に帝国国旗を突き立て国歌を斉唱すると言った内容でした。ターニャは政治的判断を参謀本部へ確認しますが参謀本部はこの案を容認。怒られる心配がなくなったところで行動開始です。
場面変わって連邦首都モスコー郊外の演習場。そこには連合王国と合衆国からなる義勇派兵部隊が滞在していました。その中にはアニメでも登場したメアリー・スーの姿も。彼女は祖国が帝国に支配される前に親の伝手で合衆国に亡命していたのです。(彼女の父親はアニメでターニャとライバル関係に会った協商連合のアンソン・スー大佐です。)メアリーは合衆国からの義勇兵で、准尉として東部戦線に参加する予定でした。
ちなみに原作ではこの部隊はモスコーにはおらず、連合王国本土に展開していました。そして、メアリーはこの時まだ訓練兵でした。ターニャとの初対面は事項のティゲンホーフ防衛戦の後になります。義勇派兵軍の設定は原作と劇場版で変更が成されたようです。(ただ時期が前後しているだけで基本的な設定は変わっていません。映画化するにあたっての構成上の都合かと思われます。)
連邦首都上空に到達したターニャら第203航空魔道大隊は徹底的に社会主義者達への嫌がらせ行為を行います。個人的に帝国国歌を斉唱するシーンはとても良かったと思います。第203航空魔道大隊のメンバーが現実世界の某帝国風の国歌を歌っているのです!かっこよかった!
帝国軍の暴挙を目の前にしたメアリーは単独で敵を討たんとします。上官のウィリアム・ドレイク中佐に制されるも、単騎突撃を強行。すぐさま義勇派兵軍も続くことになりました。
モスコー上空でターニャと接敵したメアリーは驚くべき光景を目にします。ターニャが持っていた銃は自分が父アンソンにプレゼントしたものだったのです。この時、メアリーはターニャを親の仇として認識しました。ターニャに敗れたメアリーは悔やみ憎しみながら墜落していきました。(この銃はターニャがアンソンと接敵したときに鹵獲した小銃です。原作ではノルデン沖の戦い、アニメではオースフィヨルド戦で鹵獲されています。)
ティゲンホーフ防衛戦
連邦首都を蹂躙し帰投した第203航空魔道大隊。いつもは堅物のヴァイス大尉までもが酔い潰れるほどの宴会を決行。凱旋ムードでどんちゃん騒ぎをしていました。
そこへ参謀本部と東部方面軍からの要請が届きます。孤立してしまったティゲンホーフという地域を防衛せよとの要請でした。当然、ターニャ達はそこへ向かいます。
押し寄せる連邦軍の大軍に対しターニャは
『連邦では兵が畑から取れるのか?!』
と悪態をつきます。
そこへメアリーら義勇派兵軍が連邦軍の援軍として戦場に参加してきます。ターニャを見たメアリーはまたも単騎突撃を強行。ターニャと互角に渡り合います。
このシーンは今作の目玉とも言えるシーンです。後述しますがこのシーンは1番素晴らしいシーンだったと思います。
メアリーは父親同様存在Xの加護を受けているためとてつもなく強いです。遂にはターニャの防護壁を破りターニャを倒します。そしてターニャにマウントをとりひたすら顔面を殴る!しかも笑いながら。奇しくもその場所は教会の中でした。ひとしきりターニャを殴ったメアリーはターニャの髪を掴み神像の前まで引き摺って行き、祈りを捧げます。
この狂信者とも取れる行動は原作にはもちろんありませんが、Web版のメアリーには似たようなキャラ付けがされています。Web版は原作とは設定が大きく違い、別の話なのですが、Web版のメアリーは狂信的な信徒で存在Xから膨大な魔力量を与えられている設定です。監督の上村監督はもしかしたらWeb版の設定をここのシーンに反映させたかもしれません。
ターニャのことを忘れたかのように祈りを捧げるメアリーの油断を突いてターニャは投げナイフを投擲します。投げナイフはメアリーに命中。致命傷を負ったメアリーにターニャはピストルを撃ちます。宝珠ごとメアリーの胸を撃ち抜き、続けて2、3発打ち込みます。最後の1発を頭に撃とうとしたその瞬間、メアリーの上司であるドレイク中佐が乱入。メアリーを抱えて即退却してしまいます。遅れてきた部下と共にターニャは撤退する事を決めました。
エピローグ
帝都に戻りターニャはぜートゥーア中将に上申します。自分はもう前線で戦いたくないこと。帝国は新たな戦略基盤を必要としていること。そしてぜートゥーア中将はターニャを後方に下げることにしました。
2ヶ月後、ターニャの元に1本の電話が。それはターニャにとってまたもや予期せぬことでした。サラマンダー戦闘団を率いてまた前線で戦ってね!という内容をぜートゥーア中将から告げられるターニャ。
『どうしてこうなった~?!』
ターニャの叫びで物語は終わります。
感想
今作の見どころはなんと言ってもターニャとメアリーの空中戦です。音響がとても素晴らしく、まるで自分が戦場にいるのかと錯覚するレベルでした。重厚感のある銃撃戦の音は映画館ならではの演出だと強く感じました。そして作画も大変よく、ターニャとメアリーの空中戦の描写は某進撃アニメの立体機動を思い出しました。
最後に
幼女戦記の原作は今でも続いています。アニメから入って映画を見た方で原作を読んでいない方は是非読むことをお勧めします。